前JGTO副会長が吐露 男子2試合“消滅”は青木功会長が招いた
今年の大会が中止になったのは、青木功会長や執行部の主催者に対する不適切な対応が原因ですからね。そう言われても仕方ないでしょうね。
――そもそもマッチプレーの記者発表当日に青木会長が、全米オープンのテレビ解説を理由に欠席しました。解説はプライベートな仕事です。会長は公職なので、これは利益相反に当たるのではないでしょうか。
記者発表の欠席から始まって、その後の対応が、ISPS半田晴久会長を激怒させ、結局、中止に追い込んでしまったわけです。そのため企業でいえば、トップ(青木会長)が個人の利益を優先し、会社(JGTO)に不利益を与え、イメージ的にも大きな損失を与えたわけですから、これは利益相反と言われても仕方がないでしょうね。
――選手にも損失を与えたことになる?
金銭的にもそうですが、ある意味、選手の前途にもブレーキをかけました。というのも、私がマッチプレーを予選のストロークプレーなしに1回戦からのマッチプレーにしたのは、若手に勝負の要素の強いマッチプレーを経験させ、それを将来の糧、さらに言えば世界への踏み台にという思いがあったからです。優勝するまで7マッチ(シードを除く)を勝ち抜いていかなければなりません。第1回大会は44歳の片山晋呉が7マッチを勝ち抜きました。これは想像以上に凄いことなのですが、あまりその点は評価されていません。