46人中トップ10は1人 日本男子ツアーの“地盤沈下”が明白に
【SMBCシンガポールオープン】
日本ツアーとアジアンツアーとの共催で2016年に始まり、4年目になる本大会。今年は156選手中、主催者推薦を含めて日本人46選手が出場した。
最終日は藤本佳則(29)が13アンダー単独首位スタートのため、共催前の1976年大会に勝った内田袈裟彦(故人)以来43年ぶりに日本人が優勝か、と注目された。
しかし、タイのJ・ジェーンワタナノンド(23)に逆転され2位。それでも有資格者を除く上位4選手には全英オープン出場権が与えられ、藤本もメジャー出場権を手にしたのは大きかった。
「予選を通ればいいと思っていたが、最終日最終組でプレーでき、いい経験ができた。風の中でボールコントロールできなかったのが今後の課題」(藤本)
日本人選手は大挙して出場したわりに、トップ10は藤本ただひとりと影が薄かった。
「日本人プロのレベルが下がったというより、アジアンツアーのプロレベルが上がったと見るべきでしょう」と評論家の菅野徳雄氏がこう続ける。