極秘リハから米側の注文まで トランプ相撲観戦の全舞台裏
「もともとトランプは相撲に興味津々だった。これまで何度か行った首脳会談で安倍首相と顔を合わせた際、相撲に関する質問をしたのは一度や二度じゃない。それなら実際に相撲を見てもらおうと、外務省を通じて相撲協会との打ち合わせがスタートした。4月上旬には米国から先遣隊も来て、警備に関する話し合いをしています」(外務省担当記者)
日米首脳の観戦や警護用に押さえた升席は、正面の最前列から3列分、約40升。お茶屋が権利をもっているため、協会は代替の席を用意するなどで対処したという。
夏場所4日目の15日の取組後、トランプの警護にあたるシークレットサービスが国技館を視察、館内構造や避難経路などを入念にチェックする様子を産経新聞が写真付きで報じた。実際に升席に椅子を置き、警護のシミュレーションをやったらしいが、10日目の21日には本格的なリハーサルまで極秘で行ったという。
「取組終了後、午後7時すぎから2時間くらいでしょうか。時間を費やしたのは主に表彰式の部分です。実際にトランプが土俵に上がることを想定して、シミュレーションをやっています。30~40人ほどのシークレットサービス、日本の警察当局以外に外務省職員や協会関係者も参加してみっちりやりました」(同)