代表出場回数はなぜ「キャップ」?発祥の地で生まれた背景
デザインは、ほぼ当時のまま今に至る。豪華なベルベットの手作りでサテン裏地、金糸刺繍、大きなフロントボタンとタッセルがすてきだ。正面には、協会のエンブレムと日付が刺繍されて「Honours Cap(名誉のキャップ)」と呼ばれる。
いつもらえるのか? 国や競技でまちまちだ。
イングランドサッカーは、国際試合ごとに全員に授与される。多くのラグビーユニオンは、初代表の1度だけ。50キャップ目や100キャップ目といった節目には特別なキャップが贈られる。
ラグビー日本代表の場合は初代表で授与され、その後は5試合出場ごとに星のワッペンがもらえる。選手が自分で縫い付けるようだ。
それとは別に大きな大会では、参加選手全員に出場記念として特別あつらえのキャップの授与がある。今W杯では公益財団法人ラグビーワールドカップ2019組織委員会が、20チームの全員に贈っている。
イングランド・スコットランド・ウェールズ・アイルランドの選抜選手による「ライオンズ」の4年に1度の南半球遠征でも全員がキャップを手にする。いずれの場合もたいへんに誇らしくて名誉あることだ。