日本代表は要警戒…サモアが仕掛ける“超危険”ラフプレー
「練習の中でタックルが高かったり、危険な場合はジェイミー(ジョセフ・ヘッドコーチ=HC)から指摘されているし、低く入ることを植え付けられている。(ペナルティーを取られるのは)心配していない」
2日、予選プール3戦目となるサモア戦(5日=豊田スタジアム)に向けて会見したWTB松島幸太朗(26)が、日本代表のディフェンスに自信を見せた。
日本は、ロシア戦(5個)、アイルランド戦(6個)と合わせて与えたペナルティーはわずかに11個。ここまで無用な反則からの失点は少ない。ディフェンス面では、大型の相手に対して2人によるダブルタックルで止めに入るなど、ルールとチームの規律に基づいたプレーでクリーンな戦い方をしている。
そこへいくと次戦の相手であるサモアは日本と対極にあるチームだ。フォワード、バックスとも大型の選手を揃え、攻守とも強靱な肉体を生かした激しいプレーが持ち味だ。粗暴なプレーも目立ち、ロシアとのプール初戦ではCTBリーロがシンビン(一時退出)を受け、フッカーのマトゥウもイエローカードを食らった。ともに首への危険なハイタックルが原因で、国際統括団体のワールドラグビー(WR)から3試合の出場停止処分を科された。
30日のスコットランド戦(神戸)でもラフプレーが少なくなかった。後半34分にはWTBフィドウがトライを防ごうと相手の腹部に膝を入れて、この試合2個目の認定トライを許した上に、退場処分に。快速WTBは2日、WRの規律委員会による聴聞を受けた結果、処分は科されず、日本戦への出場が可能となった。
最新の世界ランキングで8位の日本に対し、サモアは15位。元世界1位のアイルランドを破ったこともあり、下馬評では日本優位とみられている。