G小林が年俸1億円突破 スタメン減でも4000万円増の意味
「まさか僕がいけると思っていなかった。素直にうれしい」
笑みがこぼれたのは、巨人の小林誠司捕手(30)だ。
9日、都内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、4000万円増の年俸1億円で更改した。
12球団で唯一の4割台となる盗塁阻止率は・419。4年連続リーグトップの強肩が評価された一方で、今季FAで加入した炭谷、2年目の大城との併用により、出場は92試合。スタメンマスクは68試合にとどまった。先発は2017年の134試合から18年は95試合と減少の一途。打率は2年連続で規定打席に届かず・244、2本塁打、19打点に終わった。それでも大幅アップでの更改となったのには、もちろん理由がある。
順調なら来季中にも国内FA権を取得する。実は他球団が小林の動向を注視しているのだ。
「侍ジャパンで正捕手を務めても、打てないことや性格的にポカが多いと、巨人ではなかなか認めてもらえない。昨オフにFAで炭谷を補強したことで、開幕から2番手、3番手の扱いを受けていた。どう見ても不遇です。正捕手不在に悩む球団は多いし、『小林をベンチに置いておくのはもったいない』と言う複数球団が、FA権行使の可能性を探っています。小林は身内の巨人より他球団の評価が高いのです」(球界関係者)