燕・高津監督「奥川は体づくりに専念させる投手じゃない」
「もちろん無理はさせませんが、高卒1年目だからといって、じっくり体づくりをさせるつもりはありません。しっかり投げることができるようになれば早く使いたいです」
高津新監督に話を聞くと、右ひじの炎症で出遅れている新人右腕の奥川(星稜)についてこう語った。さらに、「キャンプの最終クール(21~25日)にはブルペンに入るでしょう」とも言った。
甲子園やU18での投球を見ると、理にかなったフォームと体に馬力があるなという印象を持った。宮崎・西都の二軍キャンプで練習する奥川の状態は毎日、沖縄・浦添にいる高津監督に届いているはずだ。
「どうしても使いたいですね」
投げさせたくてウズウズしている様子から見て、一軍デビューは早いだろう。
高津監督は現役時代から強気だ。
「小川前監督(現GM)の時とは野球が変わると思う」
宮出ヘッドがこう言えば、監督自身も「ゲームになったらエンドランなど、どんどん仕掛ける」と明言している。4年連続30本塁打以上をマークしたバレンティンが抜けた穴は大きい。戦力を考えればベンチは積極的に動かざるを得ないだろう。