著者のコラム一覧
山崎裕之野球評論家

1946年12月22日、埼玉県生まれ。上尾高校時代には投手兼遊撃手として、1963年選抜高校野球に出場して注目を集め、東京オリオンズ(現ロッテ)に入団。3年目にレギュラーとなる。69年には打率.301を打ち、翌年は1チーム20ホームラン以上が5人という史上初の驚異打線の一員として大活躍。1979年に西武ライオンズ移籍後も、ベストナイン、ゴールデングラブ賞を獲得するなど、攻走守すべてにおいて活躍をみせた。引退後は野球解説者、野球評論家として活動している。

巨人指揮官があおる 熾烈な正捕手争いは意外な決着に?

公開日: 更新日:

 原辰徳監督が復帰した昨季、5年ぶりにリーグVを奪回した巨人。チームトップの15勝を挙げて最多勝を獲得した山口俊が米ブルージェイズに移籍したものの、戦力は充実している。原監督に話を聞くと、「セでは敵なし? いやいや、(ペナントレースは)混戦になると思います」と謙遜していたが、十分にリーグ連覇を狙える布陣だ。それでも、戦力の底上げに余念のない指揮官はチーム内競争をあおっている。スポーツ紙が注目する正捕手争いもそうだ。小林誠司(30)、炭谷銀仁朗(32)、大城卓三(27)、岸田行倫(23)らがしのぎを削っているが、首脳陣を取材すると、現時点での位置づけは、私が先に並べた名前の順番とは大きく違うようだ。

 3番手、4番手だと思っていた3年目の岸田の評価が高く、このまま順調にいけば、実績のある小林や炭谷を一気に抜き去って、正捕手の座を射止める雰囲気。首脳陣は、実戦的な打撃を含め、捕手としての総合力を買っていた。

 打撃センス抜群の大城は、より長所が生きる一塁に固定されそうだ。

 岸田は肩こそ小林には劣るものの、キャッチングがうまく、リードにも光るものがある。肩だって弱くはなく、バランスがいい。年齢的な伸びしろにも期待しているのではないか。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動