無観客を続行 日本ゴルフ界の問題は組織形態とファン不在
新型コロナウイルス感染予防のために、当初は無観客を続けていたさまざまなスポーツイベントも、「ファンの楽しみをこれ以上奪ってはいけない」と大幅な緩和に向けて動き出している。そんな中でプロゴルフ大会だけが中止や無観客を続けて、ファンの期待に応えていない。このままではゴルフ人気に水を差し、来年はさらに深刻な状況になりかねない。関係者は「コロナだから仕方がない」と手をこまねいている場合ではないのだ。
「コロナなどに負けてはいけない!」と、今年有観客で男女レギュラー、シニア、チャレンジなど7大会を開催したISPS(国際スポーツ振興協会)の半田晴久会長が開催の理由をこう語っていた。
「大会中止で選手から試合を奪い、無観客でファンから楽しみを奪うなどプロスポーツとしてはあってはならないこと。コロナ禍だからこそ、最大の努力をし、ファンと選手に元気を与えるのが、主催者の務めではないでしょうか。そうした気概が欠けている現状を私は見ていられなかったのです」
■ファンの期待に応えていない