「オレ流」落合監督の入閣打診 早すぎる前々年12月だった
「何を言っているんだ。陰ではものすごい練習しているぞ」
例えば本拠地・川崎球場でナイターが終わると、報道陣が全員引き揚げてから「そろそろ始めるか」と打撃練習を開始。延々と深夜まで打ち続けることがよくあったという。マスコミに練習している姿を見せたくない。集中したいという理由からだそうだ。
当時「オレ流」とは「練習をしない天才」のような使われ方をしていた。マスコミに猛練習をしている姿を見せたことがないからだ。しかし、真相は違った。周囲を気にすることなく、あるいはシャットアウトして、やれるだけやる。自分の考えを曲げないことだと後で悟った。
中日のコーチになると、オレ流監督は他とは違うことだらけだった。