巨人コロナ直撃で大量離脱も勝利 補強戦力の威力まざまざ
巨人に衝撃が走った。
3日のヤクルト戦前に実施したPCR検査で、中島宏之(38)と丸佳浩(31)が陽性と判定された。同日に起死回生の同点打を放った若林晃弘(27)も再検査の結果、陽性が確定。さらに、4日の朝に行ったPCR検査でウィーラー(34)も陽性と判定された。ウィーラーは8試合で打率.452と絶好調。この日の試合も「5番・左翼」で出場予定だったが、試合開始直前にスタメンから外れ、立岡が出場した。陽性判定者と接触頻度が高かったと判断された亀井、増田大、北村も登録を抹消された。
そんな緊急事態下でもこの日の巨人は勝った。代役の立岡は二回、1点を先制され、なおも2死満塁のピンチで、安打性の打球をダイビングキャッチ。打っては四回にチーム初安打を放った。五回には昨季ロッテからトレード移籍した香月が、巨人での初安打となる二塁打。七回には先月トレードで加入した広岡が、こちらも移籍後初安打となる決勝三塁打を放った。ネット裏の他球団スコアラーが嘆息する。
「大量離脱のピンチがピンチにならない。立岡もソフトバンクからトレード(2012年)で入っているし、香月、広岡は沢村、田口といった実績ある投手を放出して獲得した選手。いまさらだけど巨人は層が厚い。故障離脱したエース菅野の代役を2日に務めた野上にしても、FA4年目でいろいろ言われても6回2失点の好投。今季FAで入った井納をたった1試合で登録抹消したのも、代わりの投手がいるからできることです」
巨人の「補強戦力」は、こんな時こそ威力を発揮するということだ。