G菅野は開幕新記録ならず 米再挑戦と燃え尽き症候群に悩む
あと1球のところで勝ち星が消えた。
■開幕新記録ならず
巨人は2点リードの九回、新守護神の中川を投入。そのまま逃げ切るかと思われたがしかし、好事魔多し。中川が同点打を浴び、勝利投手の権利を持って降板していた菅野智之(31)の球団新記録――開幕戦通算5勝目も水の泡となった。
試合は亀井のサヨナラ弾で勝利したとはいえ、菅野自身ピリッとしなかったのも事実だ。初回に3点の援護をもらいながら、二回に押し出し四球を与えるなど、6回101球を投げ、8安打3失点でマウンドを降りていた。
昨季はプロ野球記録となる開幕13連勝。メジャー挑戦をモチベーションにしていたものの、ポスティングでの移籍とはならず、巨人に残留した。
某メジャースカウトが明かす。
■15億円のモチベーション
「メジャー球団が菅野に2年25億円を提示なんて現地報道が出ていたが、実際は1年換算で10億円以下のオファーが多かったようです。菅野は残留会見で『金銭面で決めたわけではない』と否定していたけど、『適正価格』にはこだわっていた。今季は順調なら海外FA権を取得。FA移籍なら譲渡金が発生しないので好条件を引き出せる可能性はある。菊池雄星がマリナーズと契約した際の年15億円を目安に、再度のメジャー挑戦を狙っているはずです」