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友成那智スポーツライター

 1956年青森県生まれ。上智大卒。集英社入社後、今はなきPLAYBOY日本版のスポーツ担当として、日本で活躍する元大リーガーらと交流、米国での現地取材も頻繁に行いアメリカ野球やスポーツビジネスへの造詣を深める。集英社退社後は、各媒体に大リーグ関連の記事を寄稿。04年から毎年執筆している「完全メジャーリーグ選手名鑑」は日本人大リーガーにも愛読者が多い。

清原和博氏だけじゃない! 大リーガーによる「人命救助エピソード」3選

公開日: 更新日:

 日本では清原和博氏の人命救助が話題になっているが、メジャーリーグでも現役の有名選手や元スター選手の人命救助がニュースになったことが何度かある。

 2013年当時レッズの主砲格だったトッド・フレイジャーは遠征先のレストランで食事中、近くのテーブルが騒がしくなったので、そちらに目を向けると年配の男性が喉に食べ物を詰まらせ、喉のあたりを手でかきむしる動作をしていた。

 男性と一緒に来た女性がハイムリック法(患者の背中側から腕を回してみぞおちの下端を強く押し横隔膜を上方に突き上げて詰まった異物を吐き出させる救助法)で吐き出させようとしていたが、力が弱いのでどうにもならない。このままでは救急車が来るまでに絶命すると思ったフレイジャーは、その席へ行くと交代を申し出て女性たちがやっていた要領で背後から腕を回して男性のみぞおちの下端のあたりを長距離砲のパワーで強く押した。すると2度目に喉に詰まっていたものが口から勢いよく吐き出され、男性は命拾いした。

 現役のスター選手による人助けとして名高いのは、かつてのレッドソックスの主砲ジム・ライスが相手チームの打者が放った弾丸ライナーを頭に受けて昏倒した少年ファンをフェンスを乗り越えて胸に抱き、球場(フェンウェイパーク)の医務室に運び込んだケースだ。

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