関脇・若隆景インタビュー 小兵にして正統派の矜持「下からの攻めを貫いてきました」
「やっぱり、最後の方は硬くなることもありましたよ。それでもなるべく平常心を心がけて相撲を取っていました。(千秋楽に)本割で負けて花道を下がるときも、『次の相撲(優勝決定戦のこと)がある』と」
──入門当初の荒汐親方は元小結・大豊。現在は元平幕・蒼国来。2人から教わったことで印象に残っていることは?
「先代からは『前に出ろ』と。とにかく『下から当たって前に出ろ』と、稽古場では言われ続けていました」
──今の師匠からは?
「今の親方からは『本場所は緊張するかもしれないけど、楽しんで相撲を取ってこい』と言われています」
──-楽しむ……ですか。
「難しいですね。なかなか楽しむというのは難しいかもしれないけど、とにかく一生懸命に相撲は取っています」
──ファンの間からは祖父である元小結・若葉山の名前を継いでほしい、という声もある。