史上初女子やり投げ銅の北口榛花 チェコ人指導者に出会い即弟子入り宣言、単独渡欧した活力
2020年、大学卒業と東京五輪を目前にした2月に再び海を渡ったが、コロナ禍により1カ月ほどで帰国。延期した東京五輪まではオンライン上で師弟関係を続け、以降はチェコと日本を行き来する生活を送っている。
最初にチェコへ送り出した時のことを、幸平さんはこう振り返っていた。
「多少の心配はありましたが、チェコに行くと言い出した時は嬉しかった。やりたいことのために、自分の意志で勉強しに行くのはすごく良いこと。本人も楽しんでいるし、極論を言うと、ずっとチェコに居てもいいと思っていました(笑い)」
出身高校は北海道でトップクラスの進学校、旭川東高校。「娘がやりたいことは何でもさせてやりたい。でも、勉強だけはしっかりやるよう言っていました」とは、幸平さん。
日本陸上史に刻む快挙を達成した女性はケタ外れのパワーだけでなく、活力と知力も備えている。