オリ山本由伸は球団新15連勝で投手5冠濃厚 米スカウトが気がかりな「やり投げ」投法の今後
向かうところ敵なしといったところか。
オリックスの右腕・山本由伸(23)のことだ。
■「勝つことだけを考えて腕を振った」
25日の楽天戦は9回を4安打無失点に抑えて完封勝利。球団新の15連勝となる今季18勝目(5敗)をマークした。これで最多勝、最高勝率、最優秀防御率、最多奪三振、最多完封の投手5冠が濃厚となった。
オリックスは昨夜が最終戦。ソフトバンクに敗れたロッテが残り3試合のうち、1つでも落とせば25年ぶりリーグ優勝が決まる。
「きょうは、とにかく勝つことだけを考えて腕を振った。それくらい大事な試合だったので」とは試合後の本人だ。
ストレートの最速は155キロ。フォークなどの変化球もキレた。
投げ合ったのは昨年までヤンキースでプレーした田中将大(32)。その田中が2013年にマークした無傷の24連勝以来となる15連勝に、メジャー球団も注目。日本駐在や米国のスカウトたちは情報収集に余念がないらしいが、「気になるのは、あの独特の投げ方だとスカウトに聞いています」と、在米特派員のひとりがこう続ける。