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友成那智スポーツライター

 1956年青森県生まれ。上智大卒。集英社入社後、今はなきPLAYBOY日本版のスポーツ担当として、日本で活躍する元大リーガーらと交流、米国での現地取材も頻繁に行いアメリカ野球やスポーツビジネスへの造詣を深める。集英社退社後は、各媒体に大リーグ関連の記事を寄稿。04年から毎年執筆している「完全メジャーリーグ選手名鑑」は日本人大リーガーにも愛読者が多い。

前座の「ホームランダービー」に食われた? 米オールスター視聴率低迷のウラ

公開日: 更新日:

 米国では視聴者のオールスターゲーム離れが顕著で、日本時間7月20日に行われた今年の米国における視聴者数は史上最低の751万人だった。前年より9.7%も少ない数字である。これはメジャーリーグの凋落を物語るものなのか?

 答えはノーだ。4大プロスポーツのオールスターゲームと比較すると、NFLのオールスターゲームである「プロボウル」の今年の視聴者は669万人、NBAの今年のオールスターゲームの視聴者数は628万人、アイスホッケーのNHLのオールスターゲームの視聴者数は115万人で、視聴者数ではMLBの751万人がトップなのだ。

 こうした事実は「オールスターゲーム」という興行形態自体がファンから支持されなくなったことを物語っている。

■かつては「国民的なイベント」

 以前はそうではなかった。4大スポーツで最初にオールスターをやり出したのはMLBで、1933年に第1回が開催された。普段はまったく交流がないナ・リーグとア・リーグのスター選手が一堂に会して真剣勝負で戦う「オールスターゲーム」はファンの幅広い支持を集めて国民的なイベントになり、1980年代までは20%台の高視聴率をマークした。

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