ヤクルト村上は昨季から来オフまでほぼ無休 心技体“メジャー仕様”へ侍J強化試合が試金石

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「日本の主砲」として期待は大きい。

 4日、侍ジャパン栗山英樹監督(61)が来年3月のWBCに向け、11月上旬に計4試合行う強化試合の代表メンバー28人を発表。今季最終戦の最終打席で日本人選手新記録の56号本塁打を放ち、三冠王を獲得したヤクルト村上宗隆(22)が選出された。

「皆さまの期待に応えるパワーあふれるプレーで頑張りたいと思います」

 こう意気込んだ村上は強化試合はもちろん、本戦でも大谷翔平(エンゼルス)と並んでチームの中軸を担うことになる。前回大会の優勝国である米国はトラウト(エンゼルス)が主将に就任するなど各ライバル国は現役メジャーリーガーが次々と参戦を表明。日本が勝ち上がるには「村神様」の活躍が不可欠だ。

■日本シリーズ、東京五輪、WBC…

 とはいえ村上は、チームがリーグ連覇を達成し、12日からCSファイナルステージを迎える。CSを勝ち上がって日本シリーズに進出すれば、ほぼ休みなく強化試合に参戦することになる。

「一軍に定着した2019年から3年連続で全試合に出場。今季も141試合出場と、フル回転が続いている。まして昨季は夏に東京五輪に出場し、11月末まで日本シリーズを戦い、ほぼオフがない中で、今季は強化試合までフル稼働する。来季も3月にはWBCが控えていますから、今年も短いオフになるのは必至です」(放送関係者)

 22歳と若いとはいえ、来季もかなりタフな一年になることは間違いない。

「将来のメジャー挑戦を目標に掲げる村上にとって、来季は大事な一年になるでしょう」とメジャーに詳しいスポーツライターの友成那智氏が、こう続ける。

「村上はすでにメジャーから高く評価されています。左の強打者が少ないこともあり、仮に25歳を迎える25年オフにメジャー挑戦すれば、少なくとも4年総額6000万ドル程度(約87億円)の契約が見込めます。WBCで活躍すれば、評価はさらに上がるはず。しかし、メジャーの環境は日本とは比べものにならないくらい過酷。公式戦の期間は日本よりも10日ほど短い約180日。試合数も162試合に増える。ポストシーズンに進めば最大20試合を戦う。村上は188センチと恵まれた体躯で、馬力、スタミナにも優れていますが、これまで以上に心身のタフさが求められます」

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