IOCバッハ会長が札幌五輪にソッポ…東京五輪1周年記念イベント欠席、会談もドタキャン
■五輪アナリスト「JOCは考えが甘すぎる」
当初は「最有力」とも言われた札幌はこのまま候補地から消えることになるのか。五輪アナリストの春日良一氏は言う。
「札幌五輪に関しては『厳しい』という前の段階。まず、JOCがもっとしっかりして、山下会長が札幌市長の『五輪が来ればインフラや経済が潤って地域が活性化する』という考えを根本的に変えなければいけません。本来、五輪というのは戦争や紛争を超えた平和の祭典。街おこしではない。バッハ会長と同じレベルで議論を交わせる状態じゃない時点で、難しいといえます。しかも、東京五輪での汚職事件が解決しないどころか、その東京と同じ構造で札幌で五輪をやろうとしている。変えようという意思や反省の色を見せないJOCは考えが甘すぎる。『何もなければ札幌に決まり』という日本の考えはノンキとしかいえませんね」
この窮地に乗じて、候補地のソルトレークシティが再び招致に熱を上げ始めている。
札幌、万事休すだ。