<47>メールで札幌五輪招致活動休止の知らせが…肌で感じたお役所と庶民感情の温度差
札幌市の五輪招致予算が前年に比べて約8割も減ったという。東京五輪の汚職事件やテスト大会をめぐる入札談合を受けて、市が積極的な機運醸成活動の休止を表明した影響だろう。私がメンバーとして参加しているプロモーション委員会からも「招致活動休止」のメールが届いた。IOC理事会において、2030年大会開催地の選定を先送りすることが発表されたからだ。
改めて市民の意向調査を行うという連絡はなかったが、以前、プロモーション委員会の中で「改めて住民投票を実施した方がいいのかもしれない」という話は出ていた気がする。ただ、ひと言でアンケートと言ってもどれだけの人が協力してくれるのか、投票する人に偏りが出る可能性もあり、難しい部分もあるのではないかと感じる。
何より、もっと簡単に市民・国民の意見を聞いてみてもいいのでは。私個人としては堅苦しいのが苦手。行政はそれが当たり前なのかもしれないが、もう少し変革があってもいいように思う。プロモーション委員会で秋元市長に会う機会もあり、お役所の内情を聞こうと思ったくらいだ。
住民投票も、例えばテレビのデータ放送で投票するシステムを利用してみるとか、今の時代ならいろいろと簡単にできることもあるはず。招致活動自体も、もっと若い世代の懐にすっと入ってくるような説明の仕方が大事。難しい問題になればなるほど、構えすぎず、気楽にやれないものか。