源田が小指骨折でも離脱しなかった裏側…西武に漂ったピリピリムードと侍Jへの配慮
栗山監督は広島・新井監督に平謝り
一方で、故障によって途中リタイアしたのが守護神の栗林良吏(26)だった。
壮行、強化試合ではさすがの投球をしていたものの、1次ラウンド中に「腰椎椎間板症」を発症。1次ラウンド終了時をもって山崎颯一郎(24=オリックス)と入れ替えとなった。24日のソフトバンク戦で実戦復帰を果たしたように、軽傷だったのは不幸中の幸いだったといえる。
栗林の故障を巡っては、箝口令が敷かれていたが、10日の韓国戦の試合前練習中、栗山監督がテレビ解説で東京ドームを訪れた新井監督をグラウンドの報道陣エリアで見つけるや、「新井さん、ちょっと」と選手エリアに引き入れ、平謝りしていた。新井監督の方がむしろ恐縮していたくらいだったが、その時点で栗林の腰は悲鳴を上げていた。
代表内からは「ケガとしては源田の方が重傷だが、投手にとって腰痛は致命的。まして、決勝ラウンドで渡米する際の飛行機に乗ることは難しいですから」と同情の声が聞かれた。(つづく)