健人部長に授けた「小倉野球」の一部を公開 100個伝授した中でも特殊な「2つ殺し」とは
2018年8月から臨時コーチを務めた。100近いプレーやセオリーを教えるのに3年かかった。私がいなくても練習を継続できるよう、選手はもちろん、吉田洸二監督の長男・健人部長に全てを授けた。
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それは「小倉野球」と書かれた健人部長のノートに記されている。その一部を紹介する。まずは「守備編」。「元阪神の赤星憲広のような俊足選手に、一塁手が捕るセーフティーバントをされた時の対処法」だ。
投手は一直線に一塁ベースカバーに走り、必ず右足でベースを踏むこと。左足で踏んでしまうと体が打者走者の走路に入ってしまい、接触しかねないからだ。
投手のカバーが遅れた時のため、二塁手も全力で一塁ベースへ走ることが大事。投手と二塁手の2人でカバーすることになるが、ここまで徹底している高校は少ない。