巨人・中川皓太“腰痛持ち”でも一軍前倒し復帰…投壊に苦しむ原監督の危険な賭け

公開日: 更新日:

 中川が不在だった昨季も八回はリーグワーストの78失点、防御率4.34。これがV逸の大きな要因となっていた。

「中川の復帰は好材料ですが、投手が腰を痛めると、その後も苦しむケースがある。今後の起用法には細心の注意が必要になります」

 と、巨人OBで元投手コーチの高橋善正氏がこう警鐘を鳴らす。

■鍛えられないので衰える

「詳細は明かされていませんけど、丸々1年以上も長期離脱していたのだから、軽い腰痛ではなかったはず。こうなると、復帰後も再発や痛みがブリ返すのが怖くなり、投球時に思い切って体をひねれない。さらにリリースに集中できなくなって、良かった時のようなキレがなくなる。何より、体を支える腰を痛めた一番の問題点は、ランニングができなかったり、腹筋などの体幹トレーニングが限られることで、選手として弱ってしまうこと。絶対的な存在だっただけに、原監督が酷使してきた代償なのかもしれないが、特に投手にとって腰は重要。今度こそ慎重に起用しないと、選手生命を脅かしかねません」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡田阪神は「老将の大暴走」状態…選手フロントが困惑、“公開処刑”にコーチも委縮

  2. 2

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  3. 3

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  4. 4

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  5. 5

    中日・根尾昂に投打で「限界説」…一軍復帰登板の大炎上で突きつけられた厳しい現実

  1. 6

    安倍派裏金幹部6人「10.27総選挙」の明と暗…候補乱立の野党は“再選”を許してしまうのか

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    79年の紅白で「カサブランカ・ダンディ」を歌った数時間後、80年元旦に「TOKIO」を歌った

  4. 9

    阪神岡田監督は連覇達成でも「解任」だった…背景に《阪神電鉄への人事権「大政奉還」》

  5. 10

    《スチュワート・ジュニアの巻》時間と共に解きほぐれた米ドラフト1巡目のプライド