原監督の急な若手起用は巨人のためか保身か…「明日のスターつくる!」アピールの真意
実際、開幕当初は新助っ人やベテラン偏重だった起用法が最近、野手では打率.353の秋広優人(20)、三塁の守備で好守を連発しているドラフト4位ルーキー・門脇誠(22)がスタメンに定着。先発投手は横川を筆頭に、山崎伊織(24=3勝1敗)、赤星優志(23=0勝3敗)らを起用。中継ぎ陣も直江大輔(22=16試合)、代木大和(19=13試合)はすでに二軍落ちしたものの、先月29日に支配下選手契約を結び、即一軍デビューを果たした育成ドラフト6位ルーキー・菊地大稀(23=7試合)は、今では勝ちパターンのリリーフの一角として重宝されている。
そんな若手の勢いもあり、巨人は3連勝中。一時の底は脱しつつある。「ただし……」と別のOBがこう続ける。
「イキのいい新人・門脇のプレーが見られるのも、正一塁手の中田が故障で離脱していることで、三塁の岡本が一塁へ回っているから。中田が復帰すれば、果たしてスタメンに名を連ねられるのかどうか。左翼を守る秋広にしても、『外野手は打たないとダメ』が持論の原監督だけに、少しでも打てなくなれば、即ベンチか二軍落ちというのがお決まりのパターン。2021年にレギュラーに定着したものの、翌年に外野手の助っ人が2人入ってきたことではじき出され、今は二軍でくすぶっている松原のような例もありますから」