U18杯日本代表悲願の初Vは大阪桐蔭・前田悠伍の投球次第、“最大のライバル”米国戦に先発予定
「引退してからはしっかりと自分を見つめ直して、脱力するフォームに変えてきました。(大阪大会の)決勝よりかはいい感じです」
そう口にするのは、U18高校日本代表の大阪桐蔭・前田悠伍(3年)。W杯(台湾)では、9月3日の米国戦に先発予定の日本代表のエース格だ。
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今大会に選出された野手の多くは、守備、走塁面を重視。過去の大会を見ても木製バットへの順応に苦戦する選手が多いうえ、対戦国によっては160キロ近い剛速球を投げ込むパワーピッチャーもいる。「打って勝つのは本当に厳しい」と馬淵監督が言うように、投手を中心に守り勝つしかない。
日本が初優勝を目指すには、最大のライバルである米国戦が重要になる。
「U18代表への招集はあり得ると思っていたので、準備はしてきました」と話す前田は、先日の大学代表との壮行試合で登板。格上の大学生相手に2回を無失点3奪三振と好投し、ネット裏のスカウトは「あのチェンジアップは国際大会でも通用する」と舌を巻いた。
甲子園に出られなかった悔しさを胸に、強敵相手にどんな投球を見せるか。日本の命運はその左腕にかかっているといえそうだ。