誰得? 10戦連続欠場の大谷翔平が「負傷者リスト」にも入らないこれだけの弊害

公開日: 更新日:

若手のプレー機会を奪う

 野球文化学会会長で、名城大准教授の鈴村裕輔氏がこういった。

「今のエンゼルスはガバナンスが機能しているとは思えません。メジャーでは本来、故障者の出場可否はGMや監督、本人ではなく、チームドクターやトレーナーが判断するものです。故障の悪化を招くリスクがあれば、強制的にIL入りさせるケースは珍しくない。今回の大谷のように右肘靱帯を損傷したうえ、治療が難しく回復に時間がかかる脇腹を痛めたとなれば、なおさらです。一選手に判断を委ねるエ軍の指揮系統は、いびつだと思います」

 大谷が試合に出ず、なおかつIL入りしないため、チームにも弊害が生じている。プレーオフ進出が絶望的になった球団にとって、シーズン終盤の9月は来季を見据えて若手を試す時期だが、大谷がいるためロースターがひとつつぶれるのだ。

「急きょ、スタメンを外れれば、代役を務める他の選手にしわ寄せが生じかねない。若手選手にプレーの機会を与えるためにも、今季はシャットダウンすべきです。このままでは誰の得にもなりません」とは前出の鈴村氏だ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  2. 2

    「救世主にはなり得ない」というシビアな見方…ピーク過ぎて速球150キロ超には歯が立たず

  3. 3

    大谷翔平は来季副収入100億円ガッポリ、ド軍もホクホク! 悲願の世界一で証明した圧倒的経済効果

  4. 4

    橋本環奈のパワハラ疑惑のこと? 嵐・二宮和也の正月番組のワンシーンが視聴者の間で物議

  5. 5

    パワハラ疑惑の橋本環奈はやはり超多忙?マネジャーが6年前「あなたに想像出来ないほど環奈は忙しい」とファンに伝えていた

  1. 6

    無教養キムタクまたも露呈…ラジオで「故・西田敏行さんは虹の橋を渡った」と発言し物議

  2. 7

    闇バイトの応募者たちは一体何者なのか?若者に自重呼びかけるTV報道番組の「盲点」

  3. 8

    がんの4割がアルコール消費と関係? 米国がん協会の新たな研究結果に騒然

  4. 9

    日本一DeNAが「巨人に惨敗」の屈辱晴らす大補強!売上270億円超で原資に不安なし

  5. 10

    農相・法相の後任人事でも石破カラー封印…「党内融和」優先に世論ますますがっかり