水球・浦映月が「現状を知った」 世界選手権で負けたからこそ見えてきたもの
■ハードな「水中の格闘技」
水球は水に沈まないように常に泳ぎ続けるなど、ハードなスポーツだ。1試合のプレーで「水分補給していても体重が2、3キロ減る」という。
また、“水中の格闘技”とも称され、水面下での小競り合いは付き物で、時には強烈なボディーブローや蹴りを入れられることも珍しくない。ラフプレーをほとんどしない国もあれば、それを持ち味にしている国もある。
前出の世界水泳選手権の際、オーストラリア代表ティリー・カーンズは中国戦後に自身のSNSを更新。胸元に生々しく残された複数の傷痕を公開して、世界中に衝撃を与えたのは記憶に新しい。
「たしかに、中国のプレーは……(苦笑)。対戦する前から臆病になって萎縮してしまうし、試合中は鬼気迫る表情の迫力にのまれがちです。でも、パリ五輪が懸かるアジア大会では、そんなことがないように。決して簡単な目標ではありませんが、勝ちにいきたい。勝ってパリ五輪を目指したい」
日本女子代表は9月25日、アジア大会初戦で韓国、10月1日には中国と対戦する。史上初の自力五輪切符を掴み取ることができるか。 (この項おわり)