大谷と話したい選手たちが示す「球宴の価値」…意見交換や助言、研鑽の場としてメリット大
オールスター戦に10回出場したイチローは、他球団の選手が打撃などについて質問すると快く答えていた。2002年にカーブの打ち方を尋ねたマニー・ラミレス(レッドソックス)に助言したところ、オールスター戦後にラミレスの打撃が向上して首位打者になっているし、アレックス・ロドリゲス(ヤンキース)に試合前の調整方法を聞かれ、一緒に体を動かしたのは06年のオールスター戦だった。
いずれも、球史に名を刻む打者だけに、その研究熱心さが際立っていた。
今回のオールスター戦では、エリー・デラクルーズ(レッズ)やクリスチャン・イエリッチ(ブルワーズ)が、大谷翔平(ドジャース)と話すことを楽しみにしていると発言している。
それぞれの打撃論を交わしたり、問題点の克服のために意見を求めたりするのであれば、オールスター戦の持つ価値は依然として大きいのである。