トレードデッドラインの負け組は日本人所属の2球団…「最大の敗者」「最後の悪あがき」と散々な言われよう
もうひとり、酷評されたのがカブスのホイヤー編成本部長だ。同部長はシーズン後半に入っても負け越しが続いたため、7月23日に「ウチが7月末トレードで買い手になることはない」という言い回しで一度は白旗を揚げた。数日後、地元メディアに「カブスのオーナーサイドは、ホイヤー部長の能力を疑問視しており交代を検討中」という趣旨の去就に関する情報が出ると、前言を撤回。今年のナ・リーグのワイルドカード争いはいつになく低レベルのため、「打線が活性化すれば、ウチにもポストシーズン進出の可能性が十分ある」と言い出して買い手に回り、伸び悩んでいた主砲候補モレルをレイズに放出して、昨年31本塁打の長距離砲パレデスを獲得した。
しかしメディアは同部長の迷走を間近で見ていたため、このトレードをクビ寸前の部長が仕掛けた最後の悪あがきとみている。部長が望みのないポストシーズン進出に意欲を見せるようになったことで一番迷惑しているのは、疲労がピークになるこの時期に中4日登板を強いられる今永昇太だ。酷使が故障につながらないといいのだが……。