ヤンキースのオーナー「スタインブレナー家」の変化を告げるレイズ救済…かつてはことあるごとに敵愾心も
米国の気象史上5番目に大きな勢力であり、フロリダ州に上陸したハリケーン・ミルトンは、レイズの本拠地トロピカーナ・フィールドにも大きな被害を与えた。
屋根が大破し、折れ曲がった鉄骨がむき出しになった様子は世界中に配信され、その損害の大きさを印象付けた。復旧には5570万ドル(約86億円)がかかり、しかも2025年のシーズン中には工事が終了しない見通しとなったため、レイズは早急に代替球場を探し出す必要があった。
そのような中で手を差し伸べたのがヤンキースで、レイズは2025年の本拠地試合をジョージ・M・スタインブレナー・フィールドで開催することになった。
タンパ・ターポンズとフロリダ・コンプレックスリーグ・ヤンキースというヤンキースのA級とルーキークラスの2球団が本拠地とするのがスタインブレナー・フィールドである。
ヤンキースがスプリングトレーニングのエキシビションゲームで使用することもあり、マイナーリーグA級の球団の本拠地としては例外的に規模の大きい1万1000人が収容可能である。今季の1試合平均の観客動員数が1万6515人であったレイズが、声明の中で「タンパ地区において大リーグの試合を行うのに最も適している」と指摘したのも当然といえよう。