高橋哲哉(第1回)「戦争の時代を読み解く」
今回から登場する東大名誉教授の高橋哲哉さんの専門は西洋哲学だが、研究の出発点はナチスによるホロコーストだったという。ナチスのユダヤ人差別、残虐行為、その反省がその後の欧州の思想や政治にどのような影響を与えたのか。専門家の高橋氏はまさしく今、「それを紐解くことで、新たな戦争の時代を解き明かさなければならない」という。イスラエルのガザ攻撃も、差別の歴史から逃れようとユダヤ人が1948年に建国したイスラエルの歴史から知る必要がある。高橋氏が注目しているのは国際司法裁判所(ICJ)と国際刑事裁判所(ICC)が連発している提訴や暫定措置命令、逮捕状の請求だ。イスラエルのネタニヤフ首相の逮捕請求もなされているのだ。「欧米のジレンマ」を読み解いていく。
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