【ハラスメントいろいろ】セクハラにパワハラ、最近ではモラハラやマタハラも加わった「ハラスメント百態」。
「パワハラにあったときどうすればいいかわかる本」いじめ・メンタルヘルス労働者支援センター、磯村大著
「パワー」は力、権力。「ハラスメント」は嫌がらせ。つまり「上からの立場を利用したイジメ・嫌がらせ」というわけで、職場の上司や学校の教師からのものが多くなる。ただ、合併した企業では部下から上司のこともあるし、クラスのイジメのように同輩どうしでも数をたのんだパワハラは起こり得る。職場の飲み会に自分だけ呼ばれないということもあるのだ。
パワハラに気づいたら早めに立ち上がるのが肝心。ためらっていると解決も難しくなる。社内の相談窓口に行けば配転などの措置がとられることもあるが、うまくいかなければ組合に相談するのも手。組合がなければ地域のユニオンを探すのがいい。職場の組合では当てにならないこともある。
またパワハラは心身の異常を引き起こすこともあり得る。逆に心身の異常が原因でパワハラに走る上司などという例もあるという。パワハラ問題などを専門に手がける団体と精神科医による手引書だけに実際的なアドバイスが豊富。(合同出版 1500円+税)