企業が“創造的個人”を育てる 「ホワイト企業」が目指すこと
「明日、会社を辞めても『稼げる人』になれる本」金子欽致著
サラリーマンの世界には「2‥6‥2」の法則があると著者。2割は幹部になるエリート、6割がフツーの人、残る2割がダメな人。最上と最下の2割は会社から離れない。そこで残る6割こそが起業予備軍となるのだ。フツーの人に大事なのは会社にしばられず、自分の選択肢を持てること。
本書は単なる起業のすすめではなく、自分に多面的な価値を与えようという提言。たとえば、ネットの発達は自分の家の不用品をオークションで気軽に売ることを可能にした。また資格をとることだけを目的にせず、それをいかに活用するかを考える。自分の得意技を絞り込む「マグネット集客」を説く著者は人材コンサルから独立した「集客プロデューサー」の肩書を持つ。
(東洋経済新報社 1500円+税)