「スマート・ジャパンへの提言」ジェレミー・リフキン著、柴田裕之ほか訳
資本主義がデジタルテクノロジーと結びついた先に必然的に到達する最後の産業革命後の社会を「限界費用ゼロ社会」と名づけ、世界に衝撃を与えたアメリカ出身の経済学者が、20年ぶりに来日し対談等で語った、日本の未来について提言をまとめた書。
「もし日本が旧来のコミュニケーション・テクノロジーやエネルギー様式(化石燃料と原子力)、輸送/ロジスティックから抜け出せず、汚染をまき散らし持続不可能な20世紀のビジネスモデルを続けるならば、その将来は暗いものになる」と、警告する。
此本臣吾・野村総研社長や増田寛也・東大公共政策大学院客員教授との対談も併録。
(NHK出版 1300円+税)