「新興国は世界を変えるか」恒川惠市著

公開日: 更新日:

「新興国は世界を変えるか」恒川惠市著

 2008年のリーマン・ショックや、2010年のユーロ圏危機による先進国経済の大不況などで、新興市場国(特に国際投資家がBRICsと名付けたブラジル・ロシア・インド・中国。2011年以降は南アフリカを加えBRICS)は、世界経済立て直しの牽引役として常に期待される存在となった。

 BRICS諸国も、2009年のG20以降、投資対象として与えられた名前を自ら呼称として採用し経済に加え、水、食糧、環境、教育などの分野に積極的な活動を広げてきた。さらにこれらの諸国は軍事的な安全保障分野での活動も強めている。

 本書は、BRICSをはじめ、世界の29カ国を新興国と特定。その経済、政治、軍事行動を分析し、それが世界に及ぼすインパクトを考察する。

(中央公論新社 946円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    前田健太「ドジャース入り」で大谷との共闘に現実味 日本復帰より「節目の10年」優先か

  2. 2

    永野芽郁の「文春」不倫報道に噛みついたGACKTさんは、週刊誌の何たるかがわかっていない

  3. 3

    元NHK岩田明子は何をやってもウケない…コメントは緩く、ギャグはスベる、クイズは誤答

  4. 4

    Mrs.GREEN APPLEとディズニーのコラボに両ファン懸念…売れすぎた国民的バンドゆえの"食傷感"

  5. 5

    のんを襲った"後輩女優の二股不倫報道"の悲劇…カルピスCMめぐる永野芽郁との因縁

  1. 6

    ダウンタウン復帰が外部資金でコンテンツ配信のナゼ…松本人志に浮上した疑惑の顛末

  2. 7

    井桁弘恵ショートカットで“山之内すず化”が加速! 「そっくり問題」いよいよ待ったナシ

  3. 8

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  4. 9

    小田和正「77歳の現役力」の凄み…現役最年長アーティストが守り続ける“プロ意識”

  5. 10

    永野芽郁&田中圭の不倫スキャンダルをスルーするテレビ局の身勝手…ジャニーズの時の反省は?