AIグラビアがKindleランキングを独占

公開日: 更新日:

 集英社は6月7日、画像生成AIによって生み出されたグラビアアイドル「さつきあい」のデジタル写真集の発売中止を発表した。

「さつきあい」は、妹キャラのタヌキ顔美少女として週刊プレイボーイの企画で制作され、デジタル写真集「生まれたて。」で5月29日にデビュー。人間と見間違えるようなクオリティーで反響を集めたが、「世の中の議論の深まりを見据えつつ、より慎重に考えるべきであった」との理由から、わずか10日で姿を消すことになった。

 一方で、ネット上では次々にAIグラビアが誕生している。6月13日現在、Amazonが提供する電子書籍サービス・Kindleのタレント写真集ランキングでは、AI作品が無料部門では23位までを独占。有料部門でも1位を獲得しており、人気の高さが見て取れる。

 しかし、生成AIを巡っては、各業界でさまざまな問題が発生している。アメリカでは、アーティストがAIに無断で作品を模倣されたとして集団訴訟を起こし、ハリウッドでは職が奪われるとして脚本家らがストライキを行った。

 政府は9日、今年の知的財産推進計画を発表し、生成AIについて法的な考え方の整理を進めるとしている。AIグラドルたちの未来はいかに。

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神岡田監督の気になる進退 来季続投がスジだが…単純にそうはいかない複雑事情

  2. 2

    これも防災対策のひとつ? 「ソーラー充電器」は買っても秘密にしておけ

  3. 3

    加橋かつみさんが憧れたストーンズ「サティスファクション」はザ・タイガースの原点でもある

  4. 4

    TOBE人材難とNumber_i全米成功に疑問符…なぜジャニー喜多川氏の性加害が足かせなのか

  5. 5

    週刊誌2誌で評価は真っ二つ…悠仁さまがそれでも「東大に合格」できる仕組み

  1. 6

    Number_iに囁かれるキンプリ遺産の食い潰し…サマソニで持ち歌少なくデビュー曲を2回披露

  2. 7

    高野連を直撃「甲子園でリクエスト制度なぜ導入されず?」

  3. 8

    巨人・菅野智之の忸怩たる思いは晴れぬまま…復活した先にある「2年後の野望」 

  4. 9

    「ブラックモンブラン」竹下製菓が最大の危機に…事業拡大の矢先、右腕の夫と会長の父に先立たれ

  5. 10

    阪神岡田監督の去就を左右する親会社、後継者事情、健康問題、糟糠の妻・陽子夫人