(87)遣手婆も目頭を押さえ
蔦屋耕書堂がお江戸をひっくり返した!
吉原の大文字屋市兵衛をはじめ妓楼の主は驚いた。
「客は大門の前で左に曲がって耕書堂へ入ってしまう」
三千余といわれるお上臈たちは我が事のように喜んだ。五十路を越し名実とも遣手“婆”のかげろうも目頭を押さえポツリ。
…
この記事は有料会員限定です。
日刊ゲンダイDIGITALに有料会員登録すると続きをお読みいただけます。
(残り1,357文字/全文1,497文字)
【ログインしていただくと記事中の広告が非表示になります】