この夏は洋画が強い 大ヒット新作6本公開で空前の興行に
映画界にとって書き入れ時の夏興行がスタートする。先陣を切るのが7月4日から公開される米マーベルコミックの映画化の「アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン」だ。
この作品が象徴しているのだが、今年の夏は何といっても洋画が強い。かつての大ヒットシリーズの新作が大挙して登場するからだ。その数、6本に上る。「アベンジャーズ」以降では「ターミネーター 新起動/ジェニシス」「ミニオンズ」「ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション」「ジュラシック・ワールド」「テッド2」といった具合。これらの作品が7、8月にかけて連続して登場してくるから、壮観である。
6本のシリーズ前作の累計興収は実に240億円。今年は6本がかなり重なる形で公開されるので、前作の実績がそのまま新作の累計興収になるわけではない。だが、仮に7掛けとしても168億円で、そうなれば洋画としては近年、最高の夏興行になる。
もっとも、一抹の不安もある。公開時期が接近しているため、客の奪い合いになること。その結果、7割どころか5割を切ってしまうことだってあり得る。