球場で孤立…大島さと子を救った巨人藤田元監督の気遣い

公開日: 更新日:

 でも、大学を卒業したばかりの新人がポン! と行ったので、番記者からは「何しに来たの?」という冷たい視線を浴びました。もう完全アウェー。拒絶されているのが肌に突き刺さるようにわかりました。また、この前年は長嶋監督解任問題の直後で、藤田監督にバトンタッチされ、王助監督、牧野ヘッドコーチのトロイカ体制がスタートしたシーズン。リーグ優勝、日本一に輝いたものの、年が明けても依然として藤田監督への反発があり、現場はピリピリしていました。

 それだけに、まずどこにいたらいいのかわからない。最初はスタッフにくっついて挨拶していればよかったのですが、取材するとなるとそんなわけにはいきません。

 番記者はベンチ前あたりから選手やボールの行方に視線を送っていたのですが、私はその輪に近づけず、少し離れたところに立って見ていました。多分、遠目に見ても心細げで不安な面持ちだったんでしょう。50歳だった監督にすれば私は娘ぐらいの年齢ですから、ふびんに思われたのかもしれません。監督の定位置だったホームベースの後ろのバックネット前に呼ばれ、冒頭の言葉をかけてくださったのです。思わず「いいんですか」と聞き返したほど驚きました。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元グラドルだけじゃない!国民民主党・玉木雄一郎代表の政治生命を握る「もう一人の女」

  2. 2

    深田恭子「浮気破局」の深層…自らマリー・アントワネット生まれ変わり説も唱える“お姫様”気質

  3. 3

    火野正平さんが別れても不倫相手に恨まれなかったワケ 口説かれた女優が筆者に語った“納得の言動”

  4. 4

    粗製乱造のドラマ界は要リストラ!「坂の上の雲」「カムカムエヴリバディ」再放送を見て痛感

  5. 5

    東原亜希は「離婚しません」と堂々発言…佐々木希、仲間由紀恵ら“サレ妻”が不倫夫を捨てなかったワケ

  1. 6

    綾瀬はるか"深田恭子の悲劇"の二の舞か? 高畑充希&岡田将生の電撃婚で"ジェシーとの恋"は…

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    “令和の米騒動”は収束も…専門家が断言「コメを安く買える時代」が終わったワケ

  4. 9

    長澤まさみ&綾瀬はるか"共演NG説"を根底から覆す三谷幸喜監督の証言 2人をつないだ「ハンバーガー」

  5. 10

    東原亜希は"再構築"アピールも…井上康生の冴えぬ顔に心配される「夫婦関係」