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西野亮廣

1980年、兵庫県生まれ。99年、漫才コンビ「キングコング」を結成。近年は絵本作家としても活躍。「えんとつ町のプペル」は映画化され、2019年の公開予定。10月発売の新刊「革命のファンファーレ~現代のお金と広告~」は早くもベストセラーに。オンラインサロン「西野亮廣エンタメ研究所」運営。

現金に「時間をかける」仕組みを考えたのがレターポット

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「プレゼントは受け取るべきである」という道徳観は、世代間にギャップがあります。モノがなかった世代とか、その世代に育てられた世代は、モノを贈られるっていうことがイコール幸せだった。でも、僕らとか、僕らより下の世代とかは、モノがあふれていたんです。

 モノをもらうだけで幸せという感覚はちょっと違うし、いらないものは本当にいらない。ここをクリアにしたいっていうのが、奈良から東京にプレゼンしに来たオンラインサロン会員の女の子の言い分だったんです。それはすごく理解できる。

 それで、「じゃあどんなサービスつくるの?」って聞いたら、「誕生日とかクリスマスとかそういう記念日に商品券を贈れるアプリをつくりたい」と。つまりお金ですよね。お金なら相手は好きに使えるし、使わないっていう選択もできる。それはそれでいいでしょう。 

 けど、僕はそれを全然面白いと思わなくて。すでにそういうものは1万個くらいあるし、そもそもプレゼントっていうのは、そのプレゼントを選んだことだとか、わざわざ買いに行った時間にすごく価値があるでしょ? その時間が担保されていないと、「僕のこと、あんまり思ってくれてなかったのかな。適当にお金で済まされてるのかなあ」と取ってしまう人もいる。 

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