鶴瓶さんは“ドロ舟”と…数字がとれなくても乗ってくれる
小松の強さは、たとえ番組が当たらない時期が続いても、あまりスランプと感じないことだ。
「倒れたりもしないんですよね。ものすごい数の番組をいっぱいやっていたこともあったんですけど、週に6~7本レギュラーやったりとか、むちゃくちゃな暮らしをしていたときもあったんですけど、日曜日には釣りに行ったりして、どこかで抜いているんだと思います。正直、自分の人生の目的が仕事だとは思っていないところがどこかにあって、それよりは日々の暮らしのほうが大事だと思っているんです。一日の中で仕事に支配されている時間が8割だとしても、自分の心の中のウエートは4割とかにしている。だから、あまりスランプを感じないし、心を病むってこともないんじゃないかなと思います」
どの業界も同じだろうが、次々にヒット作を生まなければならないテレビマンは、1つの失敗に立ち止まっていては仕事にならない、ということもあるのだろう。
「番組を作っていると、数字が良いときも悪いときも両方経験します。悪い経験をいっぱいしているので、良いときもはしゃぐ気持ちになれないし、逆に悪いときもあまりへこまない。そういうふうに体が訓練されてしまっているのかも知れませんね。あと、自分の鈍感力はありがたいですね」