著者のコラム一覧
小田桐誠立教大学・武蔵大学非常勤講師

1953年青森県生まれ。出版社勤務を経て79年から著述業に専念。著書に「ドキュメント生協」「消えたお妃候補たち」「PTA改造講座」「テレビのからくり」「NHKはなぜ金持ちなのか?」など。07年9月から15年3月までBPO「放送と青少年に関する委員会」委員を務める。

「報道ステーション」後藤謙次には“権力監視”の先頭を期待

公開日: 更新日:

診断結果は…【良】

 報道・情報番組のコメンテーターは、弁護士に、現役やOBの新聞・通信社記者、大学教授、女優、タレント、自局の解説委員など多士済々だが、硬派なテーマで歴史的な経緯や事実関係を踏まえた的確なコメントをする出演者はそう多くない。

 その数少ないひとりが、共同通信で長く政治部記者を務め、テレビ朝日系「報道ステーション」に出演している後藤謙次だ。

 16日は自国通貨建てで借金する国は財政赤字が増えても破綻しないと主張する「MMT(現代貨幣理論)」の代表的な論者のひとりで来日したニューヨーク州立大のステファニー・ケルトン教授の理論を取り上げた。この理論は消費税などの増税回避や歳出拡大に結び付きやすいため、後藤は「(財務省関係者は)悪魔のささやきだと言っている」とした上で、バブル経済の崩壊を引き合いに出した。「(MMTにより発生しかねない)インフレに気づいた時は手遅れだったということになりかねない。世界経済が破壊される恐れもあり、慎重に」と発言した。

 バブルに酔い気づいた時は坂道を転げ落ち、その後の「失われた20年」につながったことを思い出した。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動