「懸念があるとすれば、阿部さん演じる建築家・桑野信介が優しくなって皮肉が減っていることでしょう。もっとも前作の06年以降は、地震などの災害が多く、絆や穏やかさを求める時代になった。恋をして破れた13年後の成長した桑野を、時代に合わせてわざと演じているのでしょう。新ヒロインの吉田さんも一緒で、夏川さんの時より孤独を感じやすい世の中を表現しています。視聴者も回が進むにつれて、そこに気付くのでは」(木村隆志氏)
“アップデート”された「まだ結婚――」と阿部に、視聴者はどのような審判を下すのか。今後が楽しみだ。
(数字はビデオリサーチ調べ、関東地区)