BTSが炎上も…お得意さま「中国」に寛大にならざるを得ない
人気K―POPグループ「BTS(防弾少年団)」が中国で炎上し、大きな騒ぎとなった。今年は朝鮮戦争の勃発から70年という節目の年。BTSのリーダーが「韓国と米国が共に経験した苦難の歴史を忘れてはならない」と発言したが、中国は朝鮮戦争に「抗米援朝(米国に対抗し北朝鮮を助ける)」という立場で参戦していた。もちろんBTSに政治的な意図はないが、「中国で金を稼ぎながら中国人の感情を逆なでした」と怒りの声が上がったのだ。
最近では女性アイドルグループ「BLACKPINK」にも流れ弾が飛んできた。メンバーが中国の国宝でもあるパンダをマスクや手袋なしに抱いたからだ。魔女狩りとも思える中国の過剰反応。強気な姿勢の裏には、愛国心というよりも「韓国芸能人を稼がせてやっている」というおごりが見え隠れする。
日本では2003年ごろに上陸した韓流ブームも、中国では90年代後半に定着していた。日本よりもお金になるお得意さまであることは間違いない。
ある韓流スターのイベントがソウルで行われたとき、訪韓した日本人ファンの顔は浮かなかった。会場のセンターブロックは韓国人と中国人ファンで占められ、日本人ファンはサイドブロックの席が割り当てられていたからだ。