著者のコラム一覧
平野悠「ロフト」創業者

1944年8月10日、東京都生まれ。71年の「烏山ロフト」を皮切りに西荻、荻窪、下北沢、新宿にロフトをオープン。95年に世界初のトークライブ「ロフトプラスワン」を創設した。6月、ピースボート世界一周航海で経験した「身も心も焦がすような恋」(平野氏)を描いた「セルロイドの海」(世界書院)を刊行。作家デビューを果たした。

南正人さんに「このままでは店が潰れる」と言った

公開日: 更新日:

 日本オリジナルのフォーク、ロックの道筋を切り開いたシンガー・ソングライター南正人さんが亡くなった。76歳。同年生まれの激烈な死に衝撃を受けた。「7日夜のライブ中、元夫(南正人)がドラムを叩いていた息子の腕の中で息絶えた」と書かれた南研子さんのフェイスブックを拝見した。「結婚43年間。家宅捜査6回。刑務所通い15回。離婚して7年」「名盤・回帰線の曲順をともに決めたのが良き思い出」。何とも南(ナミ)さんらしい。近くで親しく付き合った人は大変なことも多かったはずだが……反権力にして自由な人生を送ったナミさんに献杯!

 1971年、バックに細野晴臣さんらを従えてデビューアルバム「回帰線」をリリース。日本の音楽シーンに大きな影響を与えたが、生涯を通してメジャーに背を向け、ギター片手に日本中でライブ演奏を行っていた。

 1988年、八ケ岳の麓で野外フェス「いのちの祭り」を開催して成功に導いた。「No Nukes One Love」をテーマに掲げた。「いかにもナミさんらしいな」と思う。

 1973年6月、JR西荻窪駅近くに「西荻窪ロフト」をオープン。ステージにピアノを置き、はやりのジムテックという大きなスピーカーを設置したが、PAや照明などは貧相なものだった。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動