熊田曜子の離婚は成立するのか?DVに詳しい弁護士に聞いた
5月18日、会社経営者の夫から暴行を受けたと警察に通報したタレントの熊田曜子(39)。夫は逮捕された後に釈放されたが、離婚騒動が泥沼化している。熊田は夫のDVを理由に離婚の手続きに入り、子供の親権を要求。夫は熊田の不貞行為を主張し、両者は真っ向から対立している。
夫が録音した熊田の録音データが公開され、ネットでは<ご主人を馬鹿にしたような話し方でDVされて脅えている人の話し方とは思えない><DV被害はこんなに堂々と言えないから難しい問題なのに>と熊田の姿勢に疑念を抱く人もいるようだ。
熊田曜子のDV被害の主張は通るのか。DVに詳しいアーチ日本橋法律事務所の弁護士・吉岡 正太郎氏に見解を聞いた。
■裁判で被害者の言い分が必ずしも通るとは限らない
「まず、一般論として、肉体的なDV事件の場合、裁判で必ずしも被害者が有利になるとは限りません。というのも、DV被害者は、ケガの診断書や警察に被害申告をした際の書類、動画や録音、日記、傷の写真などを準備して立証する必要があり、実はそれらが揃っていることの方が珍しいためです。動画や録音するにしても、いつ殴られるような事態が発生するか分かりませんし、弁護士や警察のアドバイスを受けるまで記録をしていない人も珍しくありません。ケガの証拠写真も、被害を受けた直後の生々しい写真を保存しておく必要があります。最近ではスマートフォン等で日記をつけている人もいますが、デジタルは後から編集可能なため、実はアナログな日記の方が証拠価値が高い点も盲点といえるでしょう」