熱海五郎一座が開幕 一日も早く何も気にせず大声で笑える時代を願って
今年もいよいよ新橋演舞場で熱海五郎一座が開幕した。コロナ禍になってもう3年目。仕方のないことだが、今回もいつもながらのマスクでの稽古場、そしてお客さまも全員マスクの観劇。
いまだに公演中止のニュースが絶えない演劇界で、初日を開けられるだけでも幸せではあるが、まさかここまでこういう状態が長く続くとは思わなかった。以前のように満員のお客さまが何も気にせず大笑いして拍手や歓声を送れる客席が、一日も早く戻ってきて欲しいものだ。
今回は「任侠サーカス~キズナたちの挽歌~」のタイトルで、ゲストに2回目の出演の浅野ゆう子さんと初の男性ゲストA.B.C-Zの塚田僚一くんを迎えてお送りする。
ジャニーズの皆さんがよくキャスティングされるのは、もちろん観客動員が見込まれるという理由もあるが、彼らが非常に真面目で優秀なプロフェッショナルであるからだ。
塚田くんは身体能力に優れ、歌・ダンス・アクションだけでなくアクロバットも素晴らしく、「サーカス」という設定はもちろん塚ちゃんありき、もう何回まわるのというぐらいバク転してくれている。そのうえ性格も明るく普通に「いい子」で、自分の息子か娘の婿にしたいぐらいだ。