沢田研二はせっけんの香りがしそうなほど透明感があってキレイ…こういう人がスターだと
ドリフの全員集合や正月のかくし芸大会でも共演したんだけど、「嫌だ」って言ったことがない。裏でもそういうことは、絶対に言わないの。たとえば、コントの練習をしているとき、アタシが「壁に向かって練習してみたら」って言ったら、その通り一生懸命やってる。可愛くて(笑)。カックラキンのときはクリーニング屋のケンちゃんの役だったんですけど、まったく嫌がらずにやってるの。
あるときジュリーのマネジャーさんに、「沢田さんのサインが欲しいんですけど」って恐る恐る聞いてみたら、ジュリー本人が「あれ? ナオコちゃんはショーケンのファンだったんじゃないの?」って。あ! バレてる。「以前はそうでしたけど、今は沢田さん一本です!」(笑)。夜のヒットスタジオで何回か共演してますけど、見るたびにキレイになる。特別セットが組んであると、あ、ジュリーだなって分かる。で、顔がアップになると、まあ、キレイなこと……スタジオで目が合ったりすると、アタシが目をそらすの。まぶしすぎて。この感じは梅沢富美男さんも言ってました。「ほんとにキレイだと思ったのはジュリーだね」って。
歌がうまくて、コントができて、キレイで。いまだに動きも衰えてないでしょ。生まれながらの本当のスターですよ。実はアタシが作詞でジュリーが作曲した唯一の曲があるんです。「一人ぼっちのパーティー」。ご自身のライブで歌ってくれてたみたいです。こっそりとジュリーのライブ見に行ってみよっと。
(構成・藤井優)