俳優・仁科貴さん「気が付いたら、オヤジ(川谷拓三さん)が肺がんと診断された年齢に」
親バカだったから、ボクの演技についての採点は甘いかな
5年前に事務所を離れフリーになったが、昨年は、2013年公開の長編映画初主演作「パンチメン」がDVD化されたほか、「ナニワ金融道」など出演映画が15本公開されたという。俳優業で忙しそうだ。
「いや、コロナで公開が遅れたりした影響で、たまたま公開時期が重なっただけです。撮影時期はバラバラですから。今はクラウドファンディングしながら10年かけて撮る、という『刻(とき)』(塚田万理奈監督)という映画とかを撮影中です」
お父さんも天国で喜んでいるだろう。
「さあ、どうですか(笑)。親バカだったから、ボクの演技についての採点は甘いとは思います。『あそこは、ちょっとこうしたほうがええで』みたいなアドバイスをくれるかな……そんな想像をすると楽しいですね。オヤジの生前、出演作を家族4人で、よく自宅で一緒に見たんですけど、オヤジは『ここはもっと、こうすれば良かった』とか、撮影のときの裏話もよく話してくれました。すごく楽しかった思い出です」
ニッコリと笑うと、お父さんにそっくりだ。