山内惠介さん「母親の腕の中で子守歌のように聴いて育った」美空ひばりとの出会い
山内惠介さん(歌手/39歳)
3月1日にインパクト抜群の新曲「こころ万華鏡」を発売した山内惠介さん。紅白出場8回を数え、今や演歌界を支えるスターの一人だが、人生を変えた一曲はものごころがつく前から母親の腕の中で聴いていた美空ひばりの最後の演歌「みだれ髪」。まさに演歌の申し子というべき、縁と出会いがあった。
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母は美空ひばりさんの大ファンで、毎年来られる福岡市民会館のコンサートには欠かさず見に行っていました。僕はそんな母に連れられ、膝の上でひばりさんの歌を聴いて育ちました。会場では「お子さんが泣いたら外に出てください」といわれたそうですが、泣かずにおとなしく歌を聴いていたそうです。
ひばりさんは1989年に亡くなられましたが、生前最後の演歌として出された歌が「みだれ髪」でした。僕が5歳の頃です。初めて聴いた時からすごいインパクトを感じましたね。僕はほとんどものまねするような感じで「髪のみだれに 手をやれば」と歌い、最後はファルセット(裏声)で「涙をしぼる」と親戚の前で歌っていました。